□妊娠中だけど奇形が産まれるのが恐くて不安な方へ

以下は、検査さえ受ければ奇形は産まれないから安心して子供を作ろうという趣旨ではありません。
原発事故の影響で検査ではわからない障害も増加するのは事実です。
ただし、検査を受けることでそのリスクをぐんと減らせる(ゼロになるわけではない)という趣旨です。

現在の医学では、産まれる前に奇形かどうかがかなりわかります。
検査も受けずに、「奇形かも知れない」という可能性だけで安易に中絶しないでください。
原発事故の影響であらゆる種類の奇形が増加する可能性がありますが、
中でも特に激しく増加すると予想されるのが染色体異常です。
しかし幸いなことに、染色体異常の大半は、下記の羊水検査等で妊娠中に見つけることが可能です。
中絶可能期間内に結果が判るので、もし染色体異常と判明したら「産まない選択」が可能となります。

なお、検査を受けたからといって、全ての障害が判るわけではありません。
例えば自閉症や発達障害等は産まれてからでないと判らないので、
障害児が産まれるリスクをゼロにすることができるわけではありませんが、
検査を受けることによってその可能性をぐんと減らすことが可能となります。

■産んでいい障害と産んではいけない障害の一覧はこのサイトが詳しいです。
http://www.undeii.com/ (産んでいいドットコム)

■エコー(超音波診断)

【効果】 肉体上の重大奇形、内臓の重篤疾患などが判る(白黒がハッキリ判る確定診断)
     染色体異常の可能性の高低が判る(可能性の高低が判るだけで白黒の判別はつかない)
【時期】 受診、結果とも随時
【備考】 リスクは無く安全、染色体異常に関しては白黒をハッキリさせるには羊水検査が必要

■クアトロテスト

【効果】 ダウン症の確率が判る(可能性の高低が判るだけで白黒の判別はつかない)
【時期】 妊娠15週目頃から受診可能、結果は数日で判る
【備考】 リスクは無く安全、費用は約1〜2万円、染色体異常の白黒をハッキリさせるには羊水検査が必要

■羊水検査

【効果】 染色体異常の有無が判る(白黒がハッキリ判る確定診断)
【時期】 妊娠15週目頃から受診可能、結果は約3週間(13・18・21番染色体だけは約1週間)で判る
【備考】 約0.3%の流産リスクあり、費用は約7〜15万円

■絨毛検査

【効果】 染色体異常の有無が判る(白黒がハッキリ判る確定診断)
【時期】 妊娠9〜11週目頃に限り受診可能、結果は約3週間(13・18・21番染色体だけは約3日)で判る
【備考】 約1%の流産リスクあり、費用は約15〜20万円

■羊水検査と絨毛検査に代わる母体血液を調べるだけの安全で新しい検査

【効果】 染色体異常の有無が判る(現時点での精度は99%)
【時期】 妊娠10週目頃から受診可能(一説では妊娠5週目頃から受診可能)、結果は数日で判る
【備考】 リスクは無く安全、費用は羊水検査より安価(日本では当初は羊水検査より高価の約20万円)
     2012年9月より東京と神奈川で実用化開始(欧米等でも既に実用化開始されている)
     http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120829-OYT1T00031.htm inserted by FC2 system